日本に生息している「アシナガバチ」は6種類です。

それぞれ、作る巣に特徴がある為営巣活動を終えた後でもその形で種類の判別が出来るのです。

「アシナガバチ」を見分けるポイントは繭キャップの色や巣の背面の形状などです。

まず繭キャップですが、大別すると灰白色~白色と緑がかった黄色の2つになります。

前者にはセグロアシナガバチ、キアシナガバチ、フタモンアシナガバチ、コアシナガバチがあり、後者にはキボシアシナガバチとヤマトアシナガバチがあります。

続いて「アシナガバチ」の巣の形状です。

セグロアシナガバチの巣は大きく、背面が反り返っており巣柄は中央にあります。

キアシナガバチの作る巣はセグロアシナガバチよりも大きく、巣の背面が山型になっています。

フタモンアシナガバチの巣は前者と比べると育房は小さく、壁面や木に対して垂直の巣を作っています。

コアシナガバチの作る巣は、巣柄から一定の方向に長く伸びており背面が上向きに反り返っています。

キボシアシナガバチは背面が反り返った巣で、巣柄を中央部には作りません。

ヤマトアシナガバチの巣は背面が山型で巣の中央に巣柄があります。