アシナガバチはスズメバチ科に属しています。

その為生態面でスズメバチと似ている点があります。

今回はアシナガバチとスズメバチの相違点についての解説です。

アシナガバチもスズメバチも共に幼虫に与える餌を、ハエを始めとした昆虫の肉としています。

しかしアシナガバチは、スズメバチと違い、小型の昆虫であるハエは狩りません。

スズメバチのような流線型ではない体型では飛翔時の小回りや俊敏性が無い為、毛虫やアオムシ等の小型の幼虫や、中型のチョウやガを狩ることが多いのです。

次に巣についてですがこれも材料は殆ど同じものを使用しています。

構造としての違いは外皮です。 スズメバチの巣には外皮があるのですがアシナガバチの巣には有りません。

また、巣に使う材料は同じなのですが、スズメバチの多くが朽木や枯れ木の木部繊維を素材として利用するのに対してアシナガバチは、樹皮の靭皮繊維を素材としています。

それに加え、唾液由来のタンパク質を混入して巣材としている為、一般的なスズメバチの巣より丈夫に仕上がります。