ミツバチには、分蜂という特徴的な動きがあることをご存知でしょうか。
ハチミツを作ることで有名なミツバチは、数万匹単位で巣を形成することがあります。
特に春から夏にかけての時期に、庭木や軒先などに、何百匹、何千匹とがかたまっていることがあります。 これが、分蜂、つまり、ミツバチの巣別れ(引越し)です。
ミツバチの巣の組織は、一匹の女王バチと多くの働きバチで構成されています。
一つの巣の中で、新しい女王バチが生まれたときには、古い女王バチが巣にいる働きバチを連れて引越しをするのです。
蜂のような群れをなす昆虫では、群れを増やす方法として、この分蜂は重要な役割を果たします。
あまりにたくさん見かけるので、慌ててしまったり気持ち悪く感じる人も多いですが、基本的には巣をつくる場所は樹の穴、屋根裏、床下などの閉鎖空間です。
開放空間(むき出しになっている場所)にいるのは、引越しの最中の一時的なもので、 少しすると新しい巣を作るのに良い場所を見つけて、きれいにいなくなります。
もしもミツバチの分蜂をみかけたなら、周囲に巣を作られてしまいそうな場所などがないか確認して、早めに片付けるようにしてください。